2009年10月10日土曜日

希望を捨てる勇気

秋葉原の大型電気店。お腹の弱い私はトイレ難民としてよくここを利用させて頂く。
今日も感謝の気持ちで利用させて頂き、一仕事終えて気付いた。紙がない。
もともと金属のケースに予備がセットされていて、使いきると上から落ちてくる構造なので、紙の有り無しは判りにくいのだが、それにしてもうかつである。

さて、今回のエントリーは今まで書いた内容と若干毛色が違い、比較的シリアスな内容であり、実は公開しようかどうか今でも悩み中である。予感として微妙な感じがしたらここでブラウザを閉じてほしい。もしかしたら短期間公開して消してしまうかもしれない。それは、今回のエントリーの登場人物に対して、私の勝手な思い込みで失礼な印象をもってしまっているかも知れないからだ。


今これを書いている帰りの電車のなかでも、

話はちょっと変わるが、電車で向かいに座っている背広のおじさんの挙動が非常にヤバい。さっきから、しきりに咳払いをしながら上体をフラフラと動かし、顔と頭を手のひらで撫で回しながら表情をくしゃくしゃにしている。ズボンの裾がまくれているのも如何にもヤバい。隣の若者はよく我慢して座っているものだと思う。あ、若者が携帯いじり始めた。友達にメールで愚痴っているな。電車が混んできておじさんの姿は見えなくなり鼻をすする音がしきりに響く程度になった。まわりの反応では大したことはなさそうだ。

さて、話をトイレに戻す。
幸いここのトイレはウォシュレットなので、基本的には水さえ拭ければ良い。とにかくトイレットペーパーが無いので仕方なくポケットティッシュで拭くことにする。カシミアは水で溶けないので、実はトイレットペーパーよりずっと拭きやすいことに気付く。しかし、トイレが詰まったら大変だ。ごめんなさい、でも少量ずつ流せばそれだけで詰まることはないだろう。次回からは「トイレで流せます」ブランドの(アクアだったかな?)ポケットティッシュを持ち歩く事にします。本当にごめんなさい。
さて、個室から出ると、トイレに入ってきた外人さんが入れ替わりで個室に入る。私は慌てた。すでに閉まりかけたドアをノックして「そこ紙が無いですよ」というと、すぐ反応してドアが開いた。良かった日本語バッチリのようだ。外人さんにたどたどしい日本語でお礼を言われながら私は考える。とにかく、これから起こりうる最悪の事態は防がなくてはいけない。それには速やかにトイレットペーパーを補充する事だ。この時点で、店員を捜して状況を伝える心の準備はまだ無かったので、メモを残すことにする。外人さんは他の個室が空くのを立って待っている。トイレットペーパーがないと用が足せないのか、それとも紙は持っているが教えた私がまだ居るので気を遣って問題の個室に入れないのかは判らないが。
私は手帳のページを数センチ破いて、「真ん中紙が無いです 18:30」と記入し、清掃完了のチェックシートが入った壁のクリアファイルに見えるようにはさむ。これでよし。完璧ではないが私は最善を尽くしたのだ。
トイレをでると、丁度横の売り場に店員さんが居たので、紙が無いことを伝える。よし、これで心配ない。完璧だ。

書いていてちょっと電車に戻るが。
ありゃなぜか電車が空いてきた。鼻をすする音を主体とした危険な音を響かせつづけているおじさんが現れる。隣の若者は既に降りて、座席を一個挟んで初老の母親、その娘と座っているが、娘が明らさまに顔をしかめるのが見える。座席離れて母親のバリアも間にあるのにすごい破壊力だ。今度は咳込みが激しくなってきた。いやな予感がするので、車両を移ることにします。と書いた所でおじさん降りた。機敏な動きじゃん。意識ははっきりしてるらしい。ちょっと不思議。
とか書いているうちに既に電車を降りて駅ビルのエスカレーターを登ってる。エスカレーターでNetWalkerとか打ってるんじゃないよ、俺。上がっていくと9階のエスカレーターが止まってるこりゃびっくり。何か非日常的な雰囲気だが、いいのかな?そのまま階段の様に上がる。タッチの差で下に警備員さんが来るのが見える。先に上がれた うどん定食屋に入る。あれ、いつも若いお嬢さんが配膳してる店だが、外人のおにーちゃんが注文訊きにきたぞ。不景気もここまで来たか。竹輪うどん定食で腹がふくれた所で話を秋葉原にもどす。

さて、その後最上階にテナントで入っている本屋で「池田信夫著希望を捨てる勇気」を購入。トイレを使わせて頂いた義理で家電の方を買うべきではと一瞬思うが、今日は買うものが無い。もしかしたらテナントの書店がトイレに対して相応の負担をしているかも知れない。いや多分そうだろう。一利用者が心配する事ではない。
帰りに、気になってさっきのトイレを覗く。トイレットペーパーが補充されたかと言うより、自筆の手書きメモが放置されていないかが気になったのだ。
壁の点検表を見る。メモは回収済みの様だ、良かった。そして振り返る。
振り返ると真面目そうな中年のおじさんがトイレの鏡を必死な表情で拭いていた。その表情を、必死な様子を見て、私はハッとしたのだ。
私がトイレの紙が無いと店に伝えた事と、おじさんの必死な表情の間に何か関係があるのか。いや、全ては私がそう感じたという事だけであり、多分事実は異なるに違いない。紙が無くなったのは誰かが非常識な量を使ったためであり、そのおじさんの所為ではない。トイレで紙が無くなったなどということは、別に事件でもないし、誰かが怒られるような事でもない。
だがしかし、帰りにトイレで見た光景は、なにか私をやるせない気持ちにさせたのだ。

書いてしまってなんだが、なにか自分の偏見というかいやな部分がストレートに出てしまっている気がする。やっぱり、ちょっと出して消すか。

さて、NetWalkerでモバイルでアップロードするつもりだったが、書いているうちにどんどん長くなり、家に帰り着いてしまった。ほんと無意味に長いわるいくせだ。会社でも良く言われるんです。
セブンイレブンで、水に溶けるティッシュ売ってた良かった。6個入りを二袋買って帰って、全てのカバンに2個ずつ入れておいた。

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